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韓国人観光客は福岡のお店をどう探しているのか — 韓国語サイトの実測データで見る4つの段階

公開 2026年10月28日 · 文:CUCUOKA運営者(2016年から福岡在住)

福岡のドラッグストアの看板。Japan Tax-free Shopの表示と、韓国語・中国語の免税案内

韓国人観光客は福岡のお店をどう探しているのか。結論から言うと、旅行前はNAVERとInstagram、現地ではGoogleマップです。福岡は韓国から近いぶん、「行ってから探す」人がほかの都市より多いのも特徴です。

前提として、九州に来る外国人入国者の46.5%は韓国人で(2025年、九州運輸局)、入口のほとんどが福岡空港です。福岡のお店にとって韓国人観光客は「一部の客層」ではなく、外国人客の半分です。

この記事では、福岡の韓国語旅行サイトCUCUOKAの90日間の計測データ(2026年7月30日〜10月27日)をもとに、探し方を4つの段階に分け、各段階でCUCUOKAが何をしているかも併せて示します。

この記事の要点

  • 九州に来る外国人の46.5%が韓国人。福岡のお店にとって外国人客の半分
  • 探し方は4段階:NAVER・Instagram → 韓国語サイト → Googleマップ → 来店
  • 韓国語サイトの利用者の23%は日本国内からアクセス。旅行中に現地で見ている
  • 「韓国人はGoogleマップを使わない」は、日本旅行中には当てはまらない
  • CUCUOKAは4段階それぞれに、韓国語ページ・SNS発信・地図導線・翻訳で対応

探し方は4段階、ひとつのアプリでは終わらない

韓国人旅行者がお店を決めるまでの流れは、ひとつのアプリでは完結しません。韓国語サイトの流入元と外部リンクのクリックを見ると、4つの段階に分かれます。

  1. STEP 1

    旅行前NAVERブログ・Instagram

    「地域名+맛집(おいしい店)」で検索し、実際に行った人の記事を読み比べる。Instagramで写真を保存する

    韓国語の記事が一本もない店は、この時点で候補に入らない

    CUCUOKAでは 韓国語の紹介記事を作り、Instagram・Threads・Xで発信。お店に合うインフルエンサーがいれば来店を調整します

  2. STEP 2

    出発直前韓国語の情報サイト

    営業時間・定休日・行き方・予約の可否を確認する

    当サイトの流入元(90日):Google 9,433・Threads 7,067・NAVER 4,258・X 3,848

    CUCUOKAでは 営業時間・定休日・行き方・予約方法を韓国語ページに一か所でまとめ、変わったら更新します

  3. STEP 3

    現地Googleマップ

    場所と「今開いているか」を確認し、道順を出す

    当サイトの外部クリック1位はGoogleマップ(2,978回)。利用者の23%は日本国内からアクセス

    CUCUOKAでは ページからGoogleマップへ一回で飛べる導線を置き、日本国内からの閲覧数を毎月レポートします

  4. STEP 4

    来店店頭の写真付きメニュー

    事前に見た情報と照らし合わせて注文する

    掲載ドラッグストアの韓国語ページは、閲覧者の41%が日本国内から

    CUCUOKAでは 韓国語メニュー・店内案内の翻訳と、韓国人のお客様対応の相談をお手伝いします

韓国語のお店紹介ページの表紙の例。福岡のうなぎ店を韓国語で紹介した画像

韓国語のお店紹介ページの表紙の例(当サイトの掲載店)。旅行前のSNSと出発直前の確認、どちらにもこの形で届きます。

段階ごとに見ている場所が違うので、どれか一つだけ整えても、ほかの段階で止まります。たとえばInstagramで候補に入っても、営業時間が韓国語で確認できなければ出発直前に外れ、Googleマップの情報が古ければ現地で外れます。

韓国人はGoogleマップを使わない?実測では使う

日本の記事には、「韓国人はGoogleマップをほとんど使わない」というものと、「Instagramで選んでGoogleマップで確認する」というものの両方があります。前者は韓国国内の習慣(NAVERマップ・Kakaoマップが主流)を日本旅行に当てはめているので、ずれが出ます。

店舗紹介ページに載せている料理写真の例。博多のラーメン店の赤いラーメン

店舗紹介ページは、料理の写真・行き方・営業時間を韓国語で一か所にまとめ、Googleマップへ一回で飛べるようにしています。その13本の実測です。

  • 店舗紹介ページを読んだ人:665人
  • ページからGoogleマップを開いた回数:63回(読んだ人の約9.5%)
  • サイト全体の外部クリック1位:Googleマップ 2,978回

日本旅行中はGoogleマップを使います。NAVERマップは日本の店舗情報が薄く、Googleマップのほうが営業時間と道順が正確だからです。お店のGoogleマップ上の情報が古いと、この段階で候補から外れます。

掲載事例:ドラッグストアとレンタカーの90日間

韓国語ページを掲載している2社の数字です。業種で動きがはっきり分かれます。

ドラッグストア(福岡市内の複数店舗)

  • 韓国語ページを見た人:734人
  • うち日本国内からのアクセス:300人(41%)

日本国内からの閲覧が4割というのは、旅行中に店頭や店の近くで韓国語ページを開いているということです。旅行前に保存し、現地でもう一度開く。3〜4段階目の動きが数字に出ています。

レンタカー(福岡空港・博多駅エリア)

  • 韓国語ページを見た人:556人
  • 予約申込フォームを開いた回数:237回(163人)

レンタカーは出発前に予約する業種なので、韓国からの閲覧が9割。読んだ人の約3割が予約フォームまで進んでいます。韓国語で「予約の流れ・必要書類・料金の目安」がまとまっていると、問い合わせの前に自分で判断して申し込む形になります。

福岡ならではの特徴:来てから探す人が多い

福岡は韓国から飛行機で1時間前後、釜山からは船でも来られます。週末の2泊3日や日帰りに近い旅程が成り立つため、東京や大阪に比べて「細かく下調べせず、現地で決める」人の割合が高くなります。韓国語サイトの日本国内からのアクセスが23%と大きいのも、その表れです。

福岡のお店にとっては、旅行前の韓国語の情報と、現地で開くGoogleマップの両方が揃って初めて効く、ということになります。

この数字はどう測ったか

  • 自サイトの数値:福岡の韓国語旅行サイトCUCUOKAのGoogleアナリティクスとSearch Console。期間は2026年7月30日〜10月27日の90日間。利用者25,830人、うち韓国75%・日本国内23%。
  • 公的統計:九州運輸局 外国人入国者数(2025年確定値:九州581万3,588人、うち韓国270万2,503人)。
  • 限界:自サイトの数値は「すでに韓国語で福岡の情報を探している人」の行動です。韓国人観光客全体の統計ではなく、SNS経由の利用者が多いぶん、検索だけで探す人の動きは小さく出ている可能性があります。

よくある質問

NAVER(ネイバー)とは何ですか?
韓国で最も使われている検索サイトで、日本でのGoogleにあたります。検索結果ではブログ記事が上に出やすく、韓国人旅行者は「地域名+맛집」で検索して、実際に行った人のブログを読み比べて店を決めます。
Instagramだけで韓国人観光客は来ますか?
Instagramは「候補に入る」段階で強いですが、営業時間・場所・メニューを確認する段階ではGoogleマップや韓国語の情報ページに移ります。Instagramだけだと、確認の段階で情報が見つからず候補から外れることがあります。
韓国語ができなくても大丈夫ですか?
大丈夫です。韓国人旅行者は来店前に韓国語で情報を読み、来店時は写真付きメニューと指さしで注文することが多いです。韓国語で読める紹介があれば、接客は日本語で問題ありません。